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【第1部】 第7話 屋上とお弁当①

ผู้เขียน: 桜 こころ🌸
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-06-04 16:56:05

 昼休み。私は屋上で貴子と二人、お弁当を食べる。

 教室という空間がどうも馴染めなくて、私たちはいつもこの屋上に足を運んでいた。

 生徒たちが発する騒がしさや大勢の人の気配。そんなものが蔓延している教室にいると、神経がすり減ってしまう。

 ガヤガヤしたあの空間より、静かにいられるここが落ち着く。

 こういうところも、貴子と私は気が合っていた。

 青空の下、ベンチに座り、お弁当を広げる。

 この瞬間、いつも心がおどる。

 今日はどんなお弁当かなっと。

 お弁当の蓋を開けると、そこには、色とりどりのおかずたちが芸術品のように並び、その美味しさをアピールしてくる。

「わぁーお! 龍さん、頑張ったわねっ。羨ましい!」

 お弁当を覗き込んだ貴子が、ウキウキとした明るい表情を私に向けてきた。

 いつものことなので、私は軽く受け流す。

 それにしても……。

 と、私はお弁当を見つめた。

 美味しそうな料理に目を奪われ、私はゴクリと唾を吞んだ。

 お弁当は、毎日龍が作っていた。

 どうやら龍は料理の才能もあるようだ。

 本当に何でもできる奴だよね……ちょっと羨ましい。

 はあ、と一つ息を吐く。

 私はあまり料理が得意ではない、というか苦手だ。

 手間暇かけて作っても、一瞬で人の胃袋の中に消えてしまう。さらに、後片付けも面倒だ。そこまでして作りたいと、どうしても思えないのだ。

 私はもう一度、お弁当に目を落とした。

 どこぞのカリスマ主婦が作ったのではないか、というような可愛らしいお弁当。

 これをあの龍が作ったなんて、言わなければ絶対にわからない。

 手の込んだお弁当を作ってくれる龍に、感謝する毎日だった。

「愛ねー」

 貴子がつぶやく。

「は?」

「ふっふっふー。で、何があったか白状なさい」

 意味深な笑みを見せたあと、貴子がその大きな目で私を見つめる。

 彼女の薄ら笑いは置いとくとして。

 どうやら貴子は、私のため息の原因が知りたいようだ。

 まあ、貴子になら言ってもいいか……。

 彼女は絶対誰かに言いふらしたり、私のことを悪く思ったりしないという信頼がある。

 私は昨日起こった摩訶不思議な出来事を、貴子に聞かせることにした。

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ความคิดเห็น (1)
goodnovel comment avatar
憮然野郎
流華は本当に貴子に信頼を寄せているんですね...️... 貴子ならきっと信じてくれるでしょうね... だけど、どんな反応をするかは楽しみです...
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